猫が言葉がわかるんだなぁと思うとき

祖母が入院する数日前、実家の猫のマリンが、ひどく衰弱して、食事も水も飲まなくなり、眠るのにも目をつぶらなくなってしまい、医者に「高齢なので寿命でしょう」との診断を受けたと母から連絡がきました。
数日もたないと思うから、覚悟していてくれ、と言われました。
マリンは、私が独身時代から飼っていた猫なので、それをきいていてもたってもいられなくなり、実家へ。


マリン(女子)は猫の年齢にして72歳とのこと。


でも、待てよ。うちの実家の女性は私が知っている限りは長命なのです。90代にならず亡くなった人の記憶がない。
72歳なんてまだ若いでしょう。寿命なんておかしいよね。


そこで、マリンの側に行き、頭をなでながら、「72歳ってまだ若いよ。あんた、検査したけど病気じゃないんだってよ。それなのに寿命って変だよ」と、何度もはなしかけました。
すると、瞳に光が宿って、その日のうちに水ばかりか食欲増進。
いつも通りに足にからみつくようになり、翌日は点滴に行く日だったのに、家族の誰もが「必要ないでしょう」と同意。私も自宅に戻りました。


やっぱり猫も言葉がわかるのかしら。
このままずっと元気でいますように。